メガネ

視力検査が嫌いだ。

初めてメガネをかけたのが小学校二年生のとき。

授業参観日に私が黒板が見えず

後ろの席から立って前のほうにいっている私をみた親が

私を眼科につれていってからずっとメガネだった。

度が進むごとに眼科やメガネ屋にいって新しいメガネをつくるとき

こんな目の悪い人は珍しいといつもいわれてたきがする。

嫌だった。

視力検査をすると一番前にいって暗記した一番上の大きなワッカだけみて答えた。

席順を決めるとき、目が悪いからと前の席になることが多かった。

新しくメガネを作ると床がゆがんで見えた。

なんでここまで度を強くするのかと思うくらいにゆがんでみえた。

何日かすると目が慣れてゆがんで見えなくなるのだが。

子供の頃、これ以上目を悪くするともう度がないよとかいわれて

じゃあどうするのさ、目を閉じて暮らせというのかと。

テレビもみず、勉強もせず、本も読まないで生きろというのかと

子供ながらに不安にも不平にも思ったものだった。

プラスチックレンズにするとレンズが厚くなるからと、

鼻に跡がつくくらいの重いメガネをかけ、

動き回るから半年に一度は割って壊したものだった。

そんなこんなで、いい大人になった今でもメガネ屋が嫌いだ。

大人になって度の進行も和らいで、メガネを作る頻度も減っているが

今年免許更新で今のメガネだと視力が足りなさそうで

しぶしぶメガネを作りにいった。

きっと今は技術が進歩したのか、プラスチックでも全然作れるし、

度数も普通にまだ上があった。（多分＋１４か＋１５）

両目に乱視があるはずが右目の乱視がないといわれた。

乱視って治るのか？

試作品で床をみてもゆがまない、近過ぎると文字が見えずらいが、まあ免許更新のときとりあえず通ればいいので。

といってももう車の運転なんてずっとしてないし、必要がないのなら極力運転しないで生きていきたい。

免許失効しても別に困らないのだが、せっかくとったんだからとなんとか更新してきた今まで。

別に目が悪いからといって驚かれもしなかったし、｢顔｣の一部であるメガネを更新のタイミングで買い替えるのも悪くないかと思ったり。

出来上がりは二週間後。

タイの洪水の影響で納期が倍かかるらしい。

もう世界はきっと自分の国だけよければいい時代というのはとっくに終わっているんだなと、高々メガネをつくっただけなのに思った今日この頃。

これは今のメガネ。