為末大名言でしょう！「気が済んだ」

陸上日本選手権を今、大阪でやっていますが、、男子４００メートルハードルの選手為末選手が予選で、最初のハードルに引っかかってしまい予選落ちしました。

34歳、陸上選手としてはピークをとうに過ぎている年齢を技術でカバーしてきたんでしょうが、この試合をもって引退を発表されました。
その記事をスポーツ新聞で読んで、ある言葉が心に残りました。

「気が済んだ」

どうですか？私はしびれました、この一言。千代の富士の「気力体力の限界」もしびれましたが、それ以上かもしれません。かっこよすぎですよ。
これ、世間的には「名言」扱いになってるんでしょうかね？敗者の弁は余りクローズアップされないのですかね、惜しい。
自分がやっていること、仕事でも遊びでも、なんとなく時間の経過でやり過ごしてしまうことが多い中、「気が済む」まで納得して没頭できることがどれだけあるでしょうか。これをいえた為末選手は本当に陸上アスリートとして足跡を残したんじゃないでしょうか。
一庶民としては、自分が今おかれている立場を「気が済んだ」といえるまで力を注げているのか？と自分を振り返り恥ずかしい思いになるとと共に、頑張らねばと思いを新たにさせていただいた次第です。
「東北に元気を」なんて押し付けがましいエールより、「気が済む」まで頑張ること、それは結果でない何かに価値を見出せるのではないかと思う次第。

為末選手は今後、後進の指導者になるのか別の人生を歩まれるのか分りませんが、本当にお疲れ様でした。