原爆手帳

広島に原爆が落ちたのは世界中の人が知っていると思います。
ＦＦで外人さんと話すと（昔はよく外人さんともお話したんです、つたない英単語並べて）、日本で知っている都市やいったことある都市の名前でも京都の次は広島です。
広島以外に住んでいると、広島の原爆に関わるのは、平和授業か中高の修学旅行でいったとかいった程度の関わりでしょうか。私も広島に住む前にはそんなものでした。
広島に住むと、原爆は今でも身近です。広島の中心地が被爆したため、被爆者はまだ沢山います。自分が直接被害を受けてなくても、広島在住の人であれば、親や親戚の誰かが原爆に関するエピソードを持っています。
原爆手帳。
私は見たことはありませんが、聞いたことある人は多いと思います。国が認定して被爆した人に発行されているものです。これがあると医療費を国が全額負担してくれるのです。他にもお葬式の費用とか。
この原爆手帳に関して話をすることは非常に地元でもデリケートな問題で、公な話ででることはあまりありません。
いうところの、持ってない人のやっかみみたいなものがあるのは事実のようです。
原爆が落ちたのは昭和２０年だから（25を足して1945年で今が2013年だから引いて）、６８年前の話。０歳で被爆しても一番若い人でも６８歳（１０歳で被爆なら７８歳まだまだ現役）。事後被爆の認定とかいうのがあればもうちょっと年が低い人もいるんでしょうかね、よく分かりませんが。
どの程度の人がこの原爆手帳の認可を受けるのかはわかりませんが、現在高齢者のお年寄りにとって医療費の負担は少なくないと思います。そして原爆手帳を持っている人の医療費はゼロです。
実際、原爆手帳を持っている人が冗談交じりで｢原爆様々｣ということをいったりもするらしいです。また、７０歳過ぎて｢原爆のせいで腰が痛くなった｣等とおっしゃるかたもいらっしゃいます。
でも原爆手帳を持っていないお年寄りからすれば、｢７０歳も過ぎればそりゃ腰だって痛くなるわ！｣等と思ってしまう人もいるわけです（思うだけで本人にいいはしない）。
原爆で被爆した人だけが特別なのか、呉（軍港があったところ）で通常爆撃で被害にあった人はそんな原爆手帳のような保証はありません。東京空襲（いや全国で空襲はありましたけど）で被災した人達だってそうです。
｢広島の人は甘えている｣等と県外から来た人の中にはそう思う人もいるそうです。
なので原爆手帳を持っていることを公にしない人もいるそうです。原爆の場合は風評被害もありますね。
福島の原発事故に対してもこの手帳のようなものがまた出来るのでしょうか。
こんな手帳はないならないほうがよかったのです。
アメリカはなんでこんなものを日本に落としたんでしょうかね。黄色人種の島国は格好の核兵器を実践投入するのに最適だったんでしょうね。イタリアやドイツには絶対落としませんでしたよね、それはヨーロッパだから。人種差別ってのは間違いなく存在しますから。それは否定できるものではなくその思想と共存できる道を探るしかないですが。
なんで日本はアメリカと仲良くしたがるんだろう。いざというとき裏切られるよ間違いなく。
核を兵器として持たない、原爆手帳なんてものも必要のない世界。
原発なくなって、エネルギー不足で夜停電したっていいじゃないか。
日本はもっと核に対して発信していく義務と責任があると思います。最近調子のいい自民党じゃできないのかなあ。

なんて床屋のおじさんの話を聞きながら思った次第。
（思っただけかＹＯ！）