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2017年7月

2017年7月16日 (日)

谷集落

小山の谷あいにある小さな町
山の名前も町の名前も分からない
ふだんは通勤の途中で車で通りすぎる
その町中から祭りの音が聞こえてくるのに興味が沸いて
遠くに見える祭りのやぐらのところに車で近づこうとするが
町に入る道が分からない
格子状にある道をみつけたが狭くて車で降りるのは無理そう
車をその場に置いてその道を下っていくと道が途切れる
よく周りを見渡すと道の先にさらに格子状に下る階段を降りることで町にはいれた

なんだこれは 町に車で入る道がないではないか?

祭りは映画館のような椅子の配置でスクリーンの部分が祭りの中心部になっている
客まだ身内だけのようで数えるほど
舞台の上ではお囃子の音とは別に歌謡曲のカラオケ大会が開かれている
予行練習なのか、余興なのか分からない

小さな町なのでぐるりと会場を中心に一周して帰ろう

通り過ぎるだけで眺めていただけの町だが、ひとたび目線が
町の中に入り町の中を歩くと全く知らない町を歩くかのようである

小一時間で町を一周してしまった
元来た場所に戻ったが、階段があり得ない高さから始まっている
来た時と違うのだ

川べりにある船用の階段が水が干上がりすぎておかしな位置にあるかの如く

戻ってきた場所が違うかもしれない

しかし止めた車は記憶通り目視できる上にある
山間を弓なりに道が走っているのでどこか上がるところがあるだろう
ぐるりと町を大きくまわるように歩き始める

上の通りにあがる階段を見つけた。
だがそれは大き広がる段々畑の先にあった
谷あいにあるからなのか段々畑は私有地然としていた
ためらわれたが他に上に上がる手段が分からないので仕方がない
畑の土手つたいにその階段を目指す

と、突然足を取られて腰を落とした
背中に草むらがあり、羽織っていたブルゾン(なぜ祭りの季節にブルゾン)
がからまり抜けなくなってしまった
背中に手をまわして(体が柔らかに法ではないのでようやくだが)
背中の状態を見るとフックのようにからまっていて容易に抜けそうにない
無理やり立ち上がって引き離そうとしてみたが再度足を滑らせてさらに食い込んでしまった

やむなく上着を脱いで脱出をした
何か嫌な予感がした
即座にこの場を立ち去らなければならないと思った
早々に脱出の階段に向かって歩き始めた

すると、畑の持ち主であろうと思われる家から人が出てきた
老人だ
気付かなかった体で視線を合わせないようにして階段に向かう

何か大声で叫んでいるようだが何か悪いことをしたと思い階段に向かって
足早に歩く
老人は車(車種はわからないが若者が乗るようにスポーツカーだ)
に乗ってこちらに向かってくる大回りしてあろうことか
目指している階段を車で下ってくる

田舎だとなんでもありなのか

その車は猛スピードでくの字型の階段をターンを試みる
素人目にも無茶なスピードで車はスピンして煙をはいて止まっている

今だ 根拠はないがそう思った

階段を駆け上がり、車の横をやり過ごして車道に戻った
戻るとなぜか自分の車が目の前に止まっている
疑問は振り払いその場を立ち去った
幸いなことにあの老人はもう追ってはこない

道は見慣れた道で見慣れた景色
今は営業していない自分の家の近くの駄菓子屋が目に入ってきて無事を確信した。
ほどなく帰宅することができた

後でカーナビの地図で確認するのだがどんなに時間をかけて調べても
その町へ車で入る道はないのだ

すり鉢の中に閉ざされた町

あの日から通勤路を変えてあの町の横を通らないようになった
あの老人が待ち構えている気がするのだ

って夢を見ましたよ。

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